外山安樹子トリオ
♪キーンコーンカーンコーン
♪キーンコーンカーンコーン ・・・
フラッシュのピアノから
チャイムが流れました。
「あ、"終わり"の合図だね!」
アンコールのアンコールを"所望"した殿(ベースの小黒さん)が
満足げにそう言いました。
ご本人が5年生の時に作られたという曲や
幼少期のお話などを聞いて
同年代であろう外山さんと、
音楽を通して同じくらいの年数を一緒に遡って追体験していた私の心に
チャイムの音階は、「終わり」を示す共通言語として
しっくり、沁み入りました。
(前述した小学生時代の作品、「クラシカル」を聞いて、その時点から既に
人間としての成熟度にかなり差がついている。と実感しましたが…)
終演後にお客様から外山さんへプレゼントされた
イタリアンの割引券(みかづきの)で突如記憶が蘇り
「新潟市内の小学生にとって、イタリアンはバザーの味」
という話を披露してしまったのも
その夜ならではの出来事だったと思います。
お店のドアを開けると
深夜の古町は霧につつまれていて
ネクストの頂上の"とんがった部分"は
輪郭を定めぬままぼんやりとした光を放ち
夜空に浮かんでいました。
それは、さながら夢の中の景色のようでした。
5月21日(金)JAZZ FLASH
外山安樹子(p) 関口宗之(b) 秋葉正樹(dr)