"Unity"について④

昨日、雑誌の取材を受けてきました。

全く面識のない
「始めまして」な方が
私の知らないところで、じっくりCDを聴いてくれて
その中から感じ取ったことを
ぽつり、ぽつり、と教えてくれる。

それが、その方のお仕事なのだとはいえ
お言葉1つ1つがとてもありがたく。

大変感激しながら帰って参りました。

中でも
最も印象に残っていることは
インタビューの冒頭に

「実は、いまだに、このCDについて
どう説明したら良いのか、全く分かっていないのです。
ブログで文章を書きながら、今まさに考えている最中というか…」

と、申し上げたところ

「それでいいんだと思いますよ。
言葉で全て語ることが出来る想いなのであれば
音楽として残す必要はないわけですから。」

と、サラリと仰って下さったこと。

「そうか!そうですね!」

途端に気持ちが楽になって
何だか調子に乗って
すごく色々なことをお話しさせて頂いた気がします。

終わり頃には
肩が軽くなった気すら!笑

もはや、あれは、"カウンセリング" と
呼んで良い種類の場だったかもしれません。
「プロは偉大だ!」と思いました。

というわけで。

半ば考えをまとめる為に書きつづっている
この連載ではございますが(…どうもすみません)
今日はメイン!
レコーディングの様子について書いて参りますよ!

***

当初、アルバムの題名には
自分の名前を使うのだろうと思っていました。

一生に一度のCD作り。

こんな声をしていて
こんな風に
日々歌を歌っていたわたしがいました。

そんな
いわゆる"肖像画" を描くような作業になるのだろう
と、思っていたからです。

レコーディングは
夏休み中の8月11日、12日
東京で行われました。

ご協力下さったのはお馴染みの輝かしいメンバー!
キラキラッ。
=====================
 Fuming' : Piano
 福田伸也 : Guitar
 小澤基良 : Wood Bass
 恒川久徳 : Drums
  Yossy : Saxophones
 峰崎芳樹 : Trumpets
  乳久保研志 : Trombones
 平林恵子 : Bariton Saxophone
=====================

1日目は、本格的なレコーディング・スタジオへ。
レコーディング慣れしている
プロフェッショナルであるところの皆さんの
余裕な表情とは打って変わって

ド素人の私はというと

…緊張が過ぎて
「この世の終わり」
みたいな顔をしていた気がします(笑)

実は、部屋数不足から
わたしの居場所は
エンジニアさんのすぐ後ろ。

ただでさえ緊張してるのに
この環境。

やりやすいか、やりにくいか、と言ったら
断然「やりにくい」はずでした。

しかし。

「この曲からやろかー。」

ヨッシーさんの声掛けにより
1曲目のイントロが始まるや否や
そんな雑念など、どこへやら!!

…身振り手振りを交えて
100%楽しんでしまいました。

冷静に考えると、
初対面の方の背後で
歌い踊る私の姿は
「クレイジー」の一言に尽きますが

そんな羞恥心にも勝る
皆さんの素晴らしさ、
Fuming'さん(以降、ふーみんさん)のアレンジの秀逸さ、であった!
ということだと思います。

(この曲はアルバム内でも
華々しくオープニングを飾ってくれています!)

このCDは基本的に
ピアノ、ギター、ベース、ドラム、サックス、ボーカル
6人全員による「合同演奏」を、そのまま収める形で進めました。

スタジオを借りることが出来たのは、この日だけ。

土台となる音源を1日目で全て録ってしまって
翌日は、更にその上にホーンセクションを重ねていく。
という作戦でした。
(録音のプランは全てヨッシープロデューサーにお任せです)

しかし、
何時間も平気で歌い続けていられるほどの
タフさをわたしの声帯は持ち合わせておらず

また、ラインナップの中には
「この曲を歌うのは、恐らく2回が限界です!」

と、言い切ってしまった
ふーみんさんとのDUOで始まるバラード曲も
含まれており

その曲に関しては
かなり強い気持ちを持って
臨んだものですから

ブースから出てきた
ふーみんさんが
輝くような笑顔を見せて

「僕たち、今、
ものすっごい仲良しになれたよね!!!」

と、仰って下さった時
天まで舞い上がってしまうかのような気持ちになりました。
(だって、皆さん、私にとって ”憧れの方々” なんですもの!)

録ったばかりの音源を真剣にチェックする人々の図。

音楽の凄いところは

多くの会話を交わして
多くの期間を費やして
ようやく実感することが出来る "信頼関係" を

ものの "3分" で築くことが出来る、というところです。

ヘッドホンから伝わる
気配や息遣い。

全身全霊を傾け
一身に相手のことを想う。

その空間一体は
大きな愛で包まれていて

心がしーんと静まりかえるような気持ちになりました。

ふっこんさんと恒川さんのお仕事は
この日で終了。
(小澤さんは用事で先に帰っちゃったので、翌日も続きがありました)

「新潟のレコ発ライブで、また会いましょう!」
と、挨拶を交わして、その背中を見送り

夜11時過ぎ。
最後の最後まで居残りして下さった
ヨッシーさん、ふーみんさんと、喜びの記念撮影です。

「終わったよ―!!」

録音データは
その日のうちにエンジニアさんのもとから
ふーみんさんの手元に渡りまして

翌日は、かつて伺ったことのあるライブハウス
「学芸大メイプルハウス」さんにて
ホーンセクションのパート録音となりました。

CDの収録曲は全部で6曲。

いつもライブで皆さんに聴いて頂いている
わたしの最近、「そのまんま」といった選曲となっているのですが
ここが、プロデューサーの腕の見せ所。

「ビッグバンドアレンジを入れよう!」と
先述の曲のアレンジを
ふーみんさんに依頼して下さったり

また、ヨッシーさんご自身も
2曲アレンジ。

「いつものライブみたいに
サックスとボーカルが一緒のメロディーを歌う部分が欲しいです」

という要望にもバッチリ応えて下さって。

…と言っても
これはスゴい話なんですが…

現場(メイプルハウス)の別室で
キーボードをおさえながら
当日、その場でアレンジをなさっていたヨッシーさん。

(準備の時間はたっぷりあったはずなのですが
「考えれば考えるほど色んなアイディアが出て来てキリがない!」
と、寸前までずっと産みの苦しみで葛藤なさっていた模様です。)

書いた先から、
担当楽器の方に譜面を渡して、即録音!

(この日は細切れで録音していましたから
一応、録り直しはきくんですが)

恐ろしい "離れ技" を間近に見ながら
「こ、ここは、モータウン・レコードですか?」と思ってしまいました(笑)

トランペットの峰崎さん

トロンボーンの乳久保さん
(写真がなかったのでネット上を探したら、こんな怖い写真が出てきました。
”けんちゃん”とヨッシーさんは実は従兄同志なんです!)

バリトンを吹く私の"キティちゃん"こと、恵子さん
(姑の指導つき)

そして、もちろんヨッシーさんも。

サックス1、サックス2、サックス3のパートを
アレンジャーの指示どおり
「3人とも人格を変えて」吹いて下さいましたよ!

サクサク仕事をこなしていく
皆さんのプロさ加減に
ただただ、終日、ぽ~~っ…
と、見惚れていたわたしですが

…最後は
ほんの16小節ながら
同じことをやれちゃった自分に
びっくり。あはは!

新幹線の時間が迫っており
かなりの苦しい局面。

でも、譜面を見ながら
不思議と、やれない気がしなかったというか
そんなことを考える暇さえなかったというだけの話なのですが
人間、必死になればやれるもんだな、ということを感じました。

そして、無事、自宅に帰ってきて
カレンダーを見た時の衝撃といったら…!

「えっ?
あれからたった2日しか経ってないの!?!」

本当に、あの2日間は
48時間内の出来事とは思えないほど
濃密で価値ある期間でした。

***

…こうしてレコーディングを終えて
しみじみ感じたことは

「これは、わたし個人ごときが
何をやりたいとか何を伝えたいとか
そういうちっちゃいことで収まる話じゃ全然ないな。」

ということでした。

ご一緒したメンバーのうち
誰が欠けても完成しなかった。

来年同じことが出来るか?と言ったら
きっと出来ない。

今だからこそ
今の私達だからこそ
生み得たものなのだろう。と思います。

2014年8月。
皆で心をひとつにして
生まれた結晶。

わたしは、それを ”Unity” と名付けることにしました。

つづく

☆☆ 今後の予定 ☆☆

着々と予約を頂いております。
お席が足りなくなると悪いので、是非お越しの際はご一報ください。
※チケットはゴンドリーナさんでもお取扱い頂いております※

(チケット、CDのご用命はこちらまで→rena_unity@ybb.ne.jp )

★ RENA『Unity』CD Relese Live ★
日時:10月25日(土) 18:30開場 19:00開演
会場:多田金G&MCP
   〒943-0832 新潟県上越市本町6-1-18
   tel.025-524-2547
チケット:3,000円
出演:RENA(vo),Yossy(sax),星 牧人(pf,key),福田 伸也(gt)
藤間 弘(b),恒川 久徳(ds)
サポートメンバー:南雲 麻美,五十嵐 紀彦(sax)

★ RENA『Unity』CD Relese Live ★
日時:10月26日(日) 13:00開場 13:30開演
会場:ホテルイタリア軒 12F
スカイレストラン ゴンドリーナ
〒951-8061新潟市中央区西堀通7番町1574
   tel.025-224-5127
チケット3,500円(1ドリンク,1プレートつき)
出演:RENA(vo),Yossy(sax),星 牧人(pf,key),福田 伸也(gt)
藤間 弘(b),恒川 久徳(ds)
サポートメンバー:佐藤 隆雄,大脇 裕一(sax)