本当は、海って大好きなんです。
(日焼けが怖くて、ついつい夏は敬遠しちゃうんですけど)

佑子さん作の素敵なフライヤーに魅せられ
去年から興味深々だったこのイベントに、ようやく足を運ぶことが叶いました。

「海とTOKU」

日中、存分に暖められた砂浜から立ち上る、強烈な潮の香り。
どこまでも一直線に伸びる海面。
「そうそう!これこれ!」
自ずと頬が緩みます。

第一ゲートを過ぎて左に曲がると
月曜日にも関わらず、既に多くの方たちが集まっていました。
屋外に設けられた椅子に座って
お酒片手にライブの開始を待つ姿はとても幸せそう。

その背後では、夕日の残光が海のふちを彩り
夢のような景色を作り出していました。

時間になると、特段の挨拶もなく、
ドラムの 石若 駿さん が、1人、ドラムセットに腰をかけて
ライブスタート。

ドラムの音が響く中、メンバーが登場。
それぞれが定位置について、長めのイントロのあとは

"Don't Let Me Be Lonly Tonight"

顔を少し上げて

「あそこに月が見えるね。
それじゃ、あの歌は月が高くあがる頃、
もうすこし遅い時間になったらにしよう。」

砂浜から打ち上げられた、誰かの花火にビックリしながら

「遅い時間になったらもう少し静かになる?
・・バラードは後にしたほうがいいかな・・
でも、いいや。歌おう。
今歌いたいから。」

などなど

TOKUさんも、メンバーの皆さんも、こんな感じで終始リラックスムード。
周りの環境を存分に愉しんでおられたようで
普段のライブよりたくさんお話して下さって
えのもとくみちゃんとのデュエット、
更には、秋田さんとハチさんのコーラスまで聞けて
ファンにはたまらない、盛りだくさんの内容でした。

しかし、なんといっても
私にとっての、この日一番のスペシャルは "Overjoyed" のエンディング。

小さく、消えゆくバンドの音に対して
今まで一切耳に入っていなかった波の音が
突然、反比例するかのようにクレッシェンドし
スルッと溶け合った

その一瞬の完璧さには、思わず感嘆の声をあげてしまいました。

ご褒美のような
なんとも美しい夜でした。

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「海とTOKU」
日時 : 2011年8月8日(月) 19:00~
場所 : 中央区関屋浜 チャーリーズ・カフェ

TOKU (flh.vo)
秋田慎治 (key)
佐藤ハチ恭彦 (eb)
石若駿 (ds)
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